中学受験をするとき、算数ばかり注目され力を入れる塾が多いですが、国語も絶対に外せない大切な科目です。
関西はスタンダードな四科目(算数、国語、理科、社会)受験と三科目受験(算数、国語、理科)と二科目受験(算数、国語)が大きく分けてあります。
最近は英語特化受験もありますが、そういう枠は別として、見てわかるように国語は必ず受験科目に入っています。
点数の割り振りも、学校により理科社会は7割などありますが、算数と国語は100点や150点満点と算数と同等の配点があるんです。
それぐらい大事な科目の中学受験においての国語について書いてみます。
国語が苦手な中学受験生が多い
もちろん算数が苦手な中学受験生も負けないくらいいますが、わたしは国語が苦手な(大嫌いな)中学受験生を長い間教えています。
特に、6年生になって、ギリギリでなんとかしてほしいという親御さんが後を絶ちません。
経営的には嬉しいかもしれませんが、そんな短期で成績が上がる科目ではないのでお断りする方が多いです。
目先の受験の点数を上げる小手先テクニックで、国語ができる子に勝ち目がないからです。
当たり前ですが、中学受験に合格したいから苦手な国語をなんとかするために国語専門のわたしのような人間に藁をも掴む思いで来るわけですから、点数アップの保障ができない子は教えられません。
国語が苦手なのは親の責任?!
そんなわたしも中学受験生を持つ母親で、子どもは驚くほど国語が苦手、いや、大嫌いでした。
わたし自身、国語に関わる仕事をしているんで、他人様からすると「お母さんは国語の先生なのに」と言われてしまうタイプです。
最初に言うと、国語力は遺伝ではないし、子どもが国語が苦手なのはわたしの責任だと思ったことは1度もありません。
周りや、とくに自分の母からは、幼児期の読書量について言われ、親の責任だ!と断言されます。
たしかに読書はした方がいいです。
メリットしかないくらい、読書をすることで得られるものはたくさんあります。
これは自発的にした場合の話で、例えば読書の時間を家族単位で作り、毎日実践しても国語嫌い、本嫌いだとこの時間は無駄です。
多分、読んでないか読み飛ばしてます。
あらすじだけ読んで、読んだよ、と言ってる可能性もあります。
国語が苦手な子とたくさん接してきたからこそ、真の国語が苦手な子に読書をさせる難しさをわかっています。
おこがましくも、一応プロの国語教師でも我が子を読書に導ききれませんでした。
もし、あなたが、中学受験をするのに国語が苦手なのは母親のせいだ、と責められてるなら「ハイハイ」と流していいです。
気にしてはいけません。
無理強いしたら、余計にできなくなった可能性もあります。
国語の苦手を克服するには?中学受験に向けて子どもはどうすればいいのか
3.4年生ならば、宿題や課題のつもりで、本屋さんに行き、漫画でもいいのでとりあえず1冊本を購入し、その1冊を読ませてください。
ここで、本は面白い!となればラッキーだし、ならなくても続けてください。
5年は恐らくどの塾も一番いろいろな単元を詰め込む学年で、びっくりするほど忙しく、難しくなり、挫折する子が増える学年でもあります。
国語が苦手な度合いにもよりますが、多忙すぎて読書どころではないはず。
問題文を読み込む練習をするしかないと思います。
もし、時間があるなら、四字熟語や慣用句の漫画のような読み物があるので、そちらを合間に入れてみてください。
6年になると、5年より新しいことを習う時間は減りますが、応用実践で益々忙しくなります。
5年同様たくさん文章題演習をし、いろいろな文章や問題に触れてください。
同じく時間あるならば、四字熟語や慣用句の漫画のような本や歴史や理科実験の本を読んでください。
いろいろな科目の勉強になりつつ、少しだけ国語要素があります。
中学受験の国語が苦手な子は、きっと小学校の国語も苦手なはず。
何度も言いますが、そんな短期でしっかりした力をつける魔法はありません。
まとめ
我が家の場合、国語だけが致命的に悪かったんで、残りの三科目でカバーするか、国語を人並みにするかで選ばせました。
残りの三科目で国語の補填できるような点数を取る方を選びましたからね。
それぐらい根深いものがあります。
中学受験が終わり、中学生になると、国語苦手は相変わらずだけど、テストの点数は普通ぐらいになることが多いです。
精神年齢に見合わない問題が中学受験には多いため、中学高校になると、科目的な点数だけは平均くらいはある状態に真面目に授業を受けていたらなるので、あまり思いつめないでくださいね。