節分の豆まきには一般的には炒り大豆が使われますよね。
節分の時期が近くなってくると、鬼のお面付きの大豆がスーパーなどでも所狭しと並べられています。
豆まきには地域によって落花生をまくというところもあるようです。
今回は節分の豆まきに使う大豆について、栄養やカロリー、食べ過ぎのことなど紹介していきたいと思います。
節分に豆を食べる理由は?
節分には豆まきをしたり、豆を食べるという習慣がありますよね。
恵方巻きなどと一緒に炒り大豆を準備する方も多いのではないでしょうか。
あなたは節分の日になぜ大豆を食べるのかご存知ですか?
大豆を熱い火で炒って「邪気」を追い払い「福豆」となった豆を歳の数だけ食べて体の中に福を取り入れ、1年間無病息災で過ごせるようにと願って食べるようになったんです。
地域によって都市の数を満年齢で数えたり、数え年で一つ多く食べたりなど食べる量に違いはありますが、どの地域にも福豆を食べるという習慣は根付いています。
豆まきに使う大豆の栄養やカロリーは?
実は大豆は結構高カロリーなのです。
大体大豆140gで585kcalあります。
お茶碗に軽く一杯のご飯140gで大体235kcal なので、ご飯と比べても随分高カロリーということがわかります。
大豆は「畑のお肉」と呼ばれており、お肉に匹敵するほどのタンパク質を含んでいて、栄養も豊富に含まれています。
また大豆のタンパク質にはバランスの良い必須アミノ酸も含まれています。
その他には、脂質やたん水化物・食物繊維・カルシウム・カリウム・鉄・など様々な栄養素が含まれており、福豆にふさわしいバランス栄養の整った食品となっています。
大豆には糖質が少なく、コレステロールを含んでいないため、このような高カロリーであっても血中コレステロールを低下させてくれて、肥満解消効果も期待できるんですよ。
その他にもコレステロールを低下させる大豆レシチンが含まれています。
この大豆レシチンは脳機能を高める栄養素でもあるため、認知症の予防も期待されています。
また抗酸化作用もあり血中コレステロールや血中脂質を低下させる「大豆サポニン」「ビフィズス菌」を増やしてくれる「オリゴ糖」が含まれています。
よく聞く「大豆イソフラボン」は更年期の不調を改善する、女性ホルモンと似た働きをしてくれるため、骨粗鬆症を予防してくれて若さを保たせてくれます。
豆まきに使う大豆は、無病息災を願うだけではなく、様々な効果効能を得ることができるんです。
ですから豆まきをして無病息災を願い、歳の数だけ食べて厄払いをするだけではなく、豆まきとしてまいた物を捨ててしまわないように、栄養素としてしっかり食べて体に取り入れたいものですね。
豆まきの豆を食べ過ぎるとどうなる?!
豆まきに使う大豆はポリポリと美味しくて、つい手が伸びてしまい食べ過ぎてしまうということがありませんか?
実は大豆は、食物繊維が多くて便秘解消に役立つ食品でもあるのですが、食べすぎるとかえって便秘になってしまうことがあります。
大豆をよく食べるという方はわかると思いますが、大豆自体に水分はなく、食べていると口の中がパサパサになってしまいますよね。
大豆は水分を吸い取ってしまうため、おなかの中の水分を吸い取って便が硬くなってしまい、排泄しにくくなることがあるんです。
つい食べ過ぎてしまうのはわかりますが、煎り大豆を食べる時は、食べながら同時に水分をしっかりと取るようにしてください。
また大豆は消化に時間がかかってしまうので、ゆっくりよく噛んで食べるようにしましょう。
ゆっくり噛んで食べるようにすることで満腹中枢を刺激してくれ、食欲抑制にも効果がありますよ。
大豆にはたくさんの栄養素が含まれているので、このようなことからダイエット食品にもよく利用されています。
まとめ
いかがでしたか?
節分の豆まきで、豆まきをする理由や歳の数だけ豆を食べる理由も分かりました。
さらには大豆には様々な栄養素が含まれており、高カロリーでもとても健康に良い食品ということも分かりました。
是非節分の時には豆まきをして無病息災を願い、さらにその豆を食べてたくさんの栄養を取り入れてくださいね。