新しい一年の年明けの初めてのイベントといえば、初詣ですよね。
初詣で神社に行くとたくさんの人が参拝されていますが、正しいお参り方法や神社での参拝のマナーなどしっかりと知っているという方もいれば、中には知らずに参拝しているという方もいることでしょう。
また、新年を迎える時は寒い時期であり、マフラーをしたりコートを着たりと厚着をして出かけると思いますが、初詣に気を付けなければいけない服装もあるんです。
そこで今回は神社の正しいお参りの方法やマナー、服装について紹介していきます。
初詣で神社にお参りに行くときは?
まず初詣とは、新年初めて神社や寺院を訪れ参拝することですね。
参拝をすると、昨年の無事を報告し感謝を伝え、新しい一年の無事と安全など祈願をします。
神社の参拝方法は、参拝する神社や 地域や人によっても違うところもありますが、一般的な場合の正しいお参り方法を紹介します。
【1.神社の入り口】
まず神社へ入る入り口では、神社に入る前に一礼して入ります。
この一礼は「神社に入らせていただきます」という挨拶となります。
【2.鳥居】
次に鳥居です。
神社には大きな鳥居がありますよね。
その鳥居をくぐるときは、その神社が初めてという場合には右足から進みます。
これは『この神社では初めてお参りさせていただきます』という意味が込められているんですよ。
反対に以前にも参拝したことのある神社でしたら、左足から進むようにします。
これは『またお参りさせてもらいに来ました』という意味が込められています。
【3.手水舎】
そして、神社の境内へ進むと手水舎に向かいます。
手水舎とは、参拝をする前に水で清める所です。
手水舎に着くとまず一礼をして、伏せておいてある柄杓を右手でとって水をすくいます。
そして左手に水をかけて清めます。
今度は柄杓を左手に持ち替えて水をかけて清めましょう。
次にまた右手に柄杓を持ちかえて、左手に水を受けその水で口をゆすぎます。
この時直接柄杓から口に水を含むのはマナー違反なので気をつけましょう。
口をゆすいだら、 もう一度左手に水をかけて清めます。
そして柄杓をゆっくりと立て、柄杓の持ち手部分に水を垂らして清めましょう。
これで使った柄杓を元に戻して一礼をして手水舎を離れます。
【4.拝殿】
次に拝殿へ向かいます。
拝殿へ向かうとまず一礼をします。
そして中央の鈴を鳴らしお賽銭箱にお賽銭を入れます。
拝むときの基本作法は、「二礼二拍手一礼」となります。
両手を合わせた状態で少し頭を下げて「住所と名前や、去年の報告や感謝の気持ち、今年の無事と安全や願い事」を伝えます。
この時に住所や名前を言うのは、「自分がどこの誰であるのか」を 伝えるためです。
そしてお伝えすることが終わったら、最後に一礼をして拝殿から離れます。
【5.お参り後】
お参りが終わり帰る際には、鳥居をくぐる時に左足から出るようにしましょう。
これは『またお参りさせていただきます』という意味が込められています。
【6.神社を出るとき】
最後に神社の出入り口ではそのまま帰ってしまうのではなく、一度足を止め神社の方へ向き直して一礼をしてから帰るようにしましょう。
初詣で神社へ参拝する時のマナー
初詣では、たくさんの参拝客で混雑していることもあります。
正しい作法でお参りするのは大切なことですが、周りの人への配慮がない行動はしてはいけません。
例えば拝む時には昨年の報告から新年のお願いなど長くなってしまいがちですが、混雑しているときはなかなかと神様に頼み事をしてしまい次の人を待たせるということもあります。
行列が出来ているときに、待っている人のことを考えずに長々とお願いするのはマナー違反となりますので気を付けましょう。
また参拝が終わり帰る際には、神社の入り口では神社の方に向かって一礼をすると話しましたが、初詣の時期ではとても混雑している日もあるため、出入り口が混雑しているときに立ち止まって一礼するのもマナー違反になります。
帰りの一例は少し離れた場所からでもできますので、他の参拝客の邪魔にならないように注意をしましょう。
初詣に出かける時の服装は?
初詣とは新しい年に初めて神社やお寺を参拝し新しい年の健康や安全を願うということであり、普段参拝するときと変わりはありません。
そのため初詣だからといって特別に服装に決まりがあるわけではありません。
ですが神様に昨年の報告や感謝の気持ちを伝えたり、新年の健康や安全をお願いするため、失礼のないような服装で参拝をしなければいけません。
次のような服装で参拝するのはマナー違反となります。
1.ジーンズで行く
ジーンズは暑い時期でも寒い時期でも気軽に履くこともできますよね。
しかし、元々ジーンズは作業着として使われていたことをご存知でしょうか。
そのため、どんなにファッショナブルなジーンズであっても、作業着で神様に会うことは失礼にあたります。
2.サングラスをする
ファッションの上でサングラスをするという方もいると思いますが、サングラスをしたまま目上の人にあうということはないですよね?
同じように神様にもサングラスをしたまま参拝するのは失礼にあたります。
3.サンダルを履いていく
初詣など神社や寺院を参拝する時には、失礼のない格好を心がける必要があります。
失礼のない格好を心がけるのであればサンダルを履いたり、サンダル履きをするのはマナー違反です。
今ではクロックスなどおしゃれサンダルもあり、中にはこのようなサンダルを履いて初詣に来ている人もいらっしゃいますが、その場には合わないような気がしませんか?
4.露出の多い服装で行く
初詣をする時期は寒いということもあり、肩が出たりするような露出の多い服装で行く人は少ないと思いますが、胸元が開いた服装なども不謹慎になります。
冬でも短いスカートを履くという方もいると思いますが、やはり露出が多い服装になってしまいます。
参拝する時の服装は露出の少ないものにしましょう。
失礼のない格好と言っても難しいと思いますが、その場に合った服装で露出のないものを選ぶようにしましょう。
ご利益がありそうな遠くの神社や寺院に初詣に行く場合は、普段着ではない方がいいかもしれません。
神社によっては、「男性は上衣にネクタイ、女性は不敬に当たらない相応の服装」と参拝の服装の規則が決められているようなところもあります。
あなたが初詣に行く予定の神社にそのような規則があるのか、一度調べてみることをおすすめします。
上でお話ししたような失礼のない格好にならないようにするためにも、男性はスーツやジャケットにネクタイ、女性は男性と同じようにそれなりの服装をしていくことで、神様に失礼のない学校で会うことができるでしょう。
初詣にはどこへ行くべき?
初詣は神社や寺院に行く方が多いと思いますが、どちらへ行かなければいけないということはなく、初詣に行くのは神社や寺院どちらでも構わないようです。
ただしお参りの作法には、神社と寺院では違いがあるので、どちらに行っても失礼のないように作法を知っておくと良いでしょう。
そして初詣に行く神社や寺院ですが、信仰の基盤はその神社や寺院が存在する地域になっているため、初詣に行くのであればまずは1年間見守ってくれた神様がいる『氏子(うじこ)』となっている氏神様にお参りに行くことが普通です。
多くは家の近くの神社になっている方が多いみたいですね。
それとは別に有名な神社仏閣に行きたいのであれば、氏神様に会った後に行くようにするといいでしょう。
まとめ
初詣のお参りでなんとなくやっていたことや知らなかったことなどもあったのではないでしょうか。
正しい参拝のやり方を知った上で、 マナー違反のないよう他の参拝客にはもちろん神様にも失礼がないように気を付けて参拝しましょう。
また、服装のマナーなど知らなかったという方も、思い返してみると知らず知らずのうちにマナー違反をしていたということもあるのではないでしょうか。
ぜひ参考にして、これからの初詣には自信をもって行ってくださいね。