我が家の住む地方都市(とは言っても田舎ですが)では、近年中学校受験を考える人が少しずつ増えてきました。
この地域には、中高一貫の県立校が一つと、私立校が一つという規模ですから、そこまで盛んな地域ではありません。
ですが、最近この中学受験を考える家庭で、早く塾に入れておけば安心という風潮があり、小学校に入学したと同時に週数回の塾に入れるというご家庭が増えてきました。
我が家の下の子は小学校二年生ですが、既に中学受験を視野に入れて、通塾させているご家庭がクラスに数組います。
実際そういう話を見聞きすると、うちの子はこれでいいのかと焦る気持ちが芽生えます。
地方都市でこうです。
5年生になって、本人が中学受験をしたいと言い出し、それから塾に入れるのでは、正直言って我が子は出遅れたのでは?と焦ってしまうかもしれませんが、決して遅くありません。
現に地方都市の我が家の周りの塾は、中学受験対策と銘打って、コースを開設しているところは、ほぼ全部が5年生からです。
さて、中学受験を考えた時、まず5年生ではどのようにしたらよいのかを、私が経験したことを交えながら紹介していきます。
中学受験を考えた時、5年生でできること「勉強時間」
5年生になって中学受験を考えたご家庭の場合、さて何をするか、というとまず考えられるのは、対策塾への入塾ではないでしょうか。
こちらの地方都市では、塾に入れずに中学受験を突破した話は結構聞きます。
ですが、初めて受験させる場合、対策塾に入れることをお勧めします。
勉強のためというよりは、本番に落ち着いて取り組めるからという理由です。
中学受験(特にこちらで目指す子が多い、県立中等教育学校)の場合、試験内容は、教科書の範囲を出ることはありません。
学校で習っていないことは出ないということです。
ですが、出題の仕方が学校のテストでは無いパターンなので、その問題になれるための対策やトレーニングが必要です。
また集団での面接があるので、子供に面接があるよと知らせるためにも、試験はこんなものが出るよと知るためにも、塾で対策を学ぶのは良いことです。
塾で受験対策を学んだことで、普段の学校の学習でもスピードが出て、知識が増え、ますます勉強が楽しくなったと、当時の我が子は話していました。
家で勉強に使う時間は、塾の宿題が増えたので、その分増えましたが、友達と遊びに行く時間やゲームの時間、ピアノを弾く時間は今まで通り好きにさせていました。
ただし、学校と塾の宿題は必ず終わらせることを条件としました。
その他は自由です。
ゲームや趣味まで制限するのは、我が家の経験から言うとあまりお勧めできません。
中学受験をするのだから、空いている時間は全て勉強させると考えるのは危険です。
他の家から見て、受験生としてはかなり緩い時間の使い方をしていた我が家でさえ、子供のストレスは相当のものでした。
自分から受験したいと言い出し、塾に入れてくれと頼んできた我が子でさえこれです。
モチベーションを高く保っていても、相当なプレッシャーとストレスだったので、息抜きできる時間や、趣味の時間は意識して持たせてあげてください。
たまには友達と気が済むまで遊ばせてあげて欲しいです。
5年生のうちは、いきなり受験モードにするのは相当のストレスとなりますので、まずは助走と考えて、生活を少しずつ切り替えるつもりでやっていくことをお勧めします。
中学受験を考えた時、5年生でできること「夏休みの過ごし方」
中学受験を考えた時、5年生の夏休みでできることを考えていきましょう。
5年生から受験対策塾に入塾した場合、夏休みには夏期講習があります。
我が家が通った塾では、夏期講習が日中あって、夜も通常の塾がありましたので、ほぼ一日塾に行っている感じでした。
時にはお弁当をもって、一日塾に行っていました。
本人はほぼ遊びに行っている感覚でいたので、本当に楽しそうに塾に行っていました。
5年生の時にできる受験対策は、まず学校の宿題をしっかりやることと、塾に入っていれば、塾の夏期講習に参加することです。
我が家の子が通っていた塾は、教室が開いている時間は、自習室が使い放題で、手の空いている先生が、勉強を見てくださっていました。
親が日中仕事をしている家では非常に助かるシステムでした。
そのようなシステムがない場合ではどう過ごせばよいでしょうか。
私は図書館の自習室をお勧めしたいです。
調べ物がすぐでき、静かで、司書の目もありますから安全です。
我が家は週末はしょっちゅう図書館に行って時間を過ごしていたので、図書館はなじみの場所ということもあり、図書館で勉強するのは抵抗がありませんでした。
こちらの図書館は、市内に数か所、大きいものから公民館に併設する小さいものまでありますが、全ての図書館に自習室があり、お弁当を食べるための会議室を解放してくださっています。
息抜きに本も読めますので、おすすめの場所です。
まとめ
中学受験を考えた時、5年生でできることを考えてきました。
5年生とはいっていますが、これは6年生でもほとんど同じです。
中学受験は合格がゴールではありません。
その先も学習は進んで行きますので、勉強のスタイルを作っていくつもりで、中学受験を乗り切ってくださいね。