授乳中に乳首やおっぱいが痛くてつらい!知っておきたい原因と対処法

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赤ちゃんを出産して苦しい陣痛から解放されたと思ったとたんにスタートするのが、授乳というお仕事です。

ママによっては「待ちに待った瞬間!」という方もいますよね。

実際に上手に飲んでもらえるようになると「こんなに幸せな瞬間はない」「授乳が終わっても良い思い出」と感じるママがたくさんいます。

でも、「すごく痛い!」「授乳がつらくて育児が重荷」というママも少なくありません。
では、どうして痛くなるのでしょうか。

また、授乳で乳首が痛くなってしまった時の対処法も合わせてご紹介します。
授乳が憂うつ…というママ、一度チェックしてみてくださいね。

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乳首が痛くなってしまう原因と対処法


乳首が痛くなってしまう原因は、大きく分けて3つあります。
それぞれご紹介するので、自身はどのタイプなのか確認してみましょう。

また、それに合った対処法をご紹介します。

赤ちゃんのくわえ方が浅すぎる


赤ちゃんは生まれながらにして「吸啜(きゅうてつ)反射」という、おっぱいを吸うための反射を持って生まれてきます。

だからといって、すぐに上手に飲めるようになるわけではありません。
ママのおっぱいがスムーズに出るまで数日かかることもありますし、新生児の抱っこは難しいものです。

赤ちゃんはお腹の中で指吸などをして練習しているとは言われていますが、それでも本物のおっぱいを吸うのは人生初体験。
ママも赤ちゃんも初めてでは、うまく行かなくても仕方がありませんよね。

特に多いのが赤ちゃんのおっぱいのくわえ方が浅くなりすぎてしまうという原因です。
そうなってしまう理由もいろいろあります。

  • 赤ちゃんが口を大きく開けていない
  • おっぱいが硬く張ってしまい、赤ちゃんが上手にくわえられない
  • 乳首が硬かったり短めで、赤ちゃんの舌がうまくからまない
  • 赤ちゃんの口をおっぱいから離す時に無理やり引っ張ってしまっている

こうした理由で浅い吸いつきになってしまうと、乳首がこすれたり傷つくことがあるのです。
こういった場合のサインをご紹介します。

  • 赤ちゃんがおっぱいを吸う時にチャッチャッという舌打ちに似た音がする
  • 赤ちゃんのほっぺに吸う時えくぼができる
  • 吸われている間中、乳首、特に先端が痛む
  • 飲み終わった後、乳首がつぶれて変形している

こういったサインが見られる時は、赤ちゃんが浅く吸っているため乳首の先が傷つきやすいのです。

浅く吸われることで起きる痛みへの対処法


おっぱいを浅く吸われることで起きる痛みの対処法をご紹介します。

  • おっぱいを与える前に、乳首をマッサージしてやわらかくしておく
  • 乳首だけでなく、おっぱいのマッサージもして張り過ぎを解消しておく
  • 抱っこの方向を変えてみて、赤ちゃんの口とおっぱいの角度を合わせる
  • 赤ちゃんの口の端をつつき、口を開くよう促す

こうした方法をいろいろ試してみると、赤ちゃんが上手に吸えるようになってきます。

すでに乳首に傷がついてしまっている場合は、授乳用のカバーもあります。
産婦人科でビタミンE入りの塗り薬を処方してもらう方法もありますよ。

乳首を拭きすぎたり、こすりすぎて乾燥している


産まれたばかりの赤ちゃんは免疫力も弱いので、授乳前と授乳後にしっかり消毒することを始動されますね。

でも、あまり強い成分のウェットティッシュなどで拭きすぎたり、こすりすぎると、敏感な素肌が乾燥して切れ目が入りやすくなります。

乾燥して傷つきやすくなっている乳首を浅く吸われたり、強く吸われるとぐるりと傷がついて血が出てしまう事もあります。

乳首の乾燥には馬油がおすすめ


乳首が乾燥して切れやすくなってしまっている時は、赤ちゃんの体にも安心な馬油でうるおいをプラスしてあげることがおすすめです。

授乳後に乳首を拭いたら、すかさず馬油を塗って乾燥を防ぎます。
またおっぱいを拭く際は薬品を含んだものではなく、ぬるま湯で湿らせたガーゼ程度にしておきましょう。

授乳前も馬油を塗って乳首をマッサージしておくと、切れ防止につながります。
飲ませる前には余分な油分はふき取っておきましょう。

赤ちゃんに噛み癖が始まる


これまでは生まれたばかりの赤ちゃんに多い原因でしたが、これは6ヶ月近くなってくると起き始めるトラブルです。

赤ちゃんは歯が生え始めるちょっと前から、歯茎をかゆがっていろいろなものに噛みつくようになります。

歯固めなどを与えると喜んで噛んで遊びますが、困ったことにママの乳首にも噛みついてしまう事があります。
噛みつかれると傷つきますし、びっくりするほど痛いですよね。

ノーゴー行動で赤ちゃんを止める


赤ちゃんがかみついた時、ママは我慢する必要はありません。
きちんと痛いことを伝え、やってはいけないことだと伝えるしつけのチャンスです。

そのためには「ノーゴー行動」を利用します。
ノーゴー行動とはやってはいけないことを教えるためのしつけの方法です。

  • かんだらすぐに口をおっぱいから離す
  • 赤ちゃんの目を見つめる
  • いつもよりも厳しい顔つき・短い言葉で「ダメ」「かまない」と伝える
  • 赤ちゃんがかむたびに繰り返す

赤ちゃんに言ってもわからない、ムダということはありません。
赤ちゃんは少しずつ声の調子やママの表情を理解するようになってきます。

「痛いから、もうしないでね」という気持ちを伝えるつもりでやってみましょう。

その他の授乳の痛み・つらさ


乳首の痛みのほかにも、授乳中の痛みやつらさが起きることがあります。
「私だけじゃなかった」と思われる原因もあるかもしれません。

私も経験したものがいくつかあります。

子宮収縮の痛み


産後まもなくは、乳首を吸われると子宮が収縮するようになっています。
子宮は早めに収縮した方が回復が早くなるので、しっかりおっぱいを吸ってもらった方が良いのです。

でも、後陣痛がとても痛くてつらいことからわかるように、子宮収縮の痛みはとてもつらいものです。

私も痛みが強く、子どもにおっぱいを吸われるたびにお尻を身体の内側からペンチでひねられるような感覚がありました。
とてもつらかったことを覚えています。

この痛みについては、子宮の収縮がおさまるとともに軽減されていきます。
あまりにもつらいようなら、産婦人科で相談してみましょう。

抱っこの姿勢の悪さによる痛み


赤ちゃんを抱っこする姿勢が悪いと、ママの腰や肩・首などに負担がかかります。
毎日何度も行う授乳だから、その影響ははかりしれません。

授乳中は時間もなくて、なかなか整体にも通えませんよね。
だから、痛める前に予防しましょう。

抱っこにはたて抱っこ・横抱っこなどさまざまな方向があります。
右側はたて抱っこ、左側は横抱っこというように、左右でピッタリくる方向が違うこともあります。

ママの座高やおっぱいのサイズによっても適正な高さは違うので、授乳用のクッションなどを使って上手に高さ調整をしてみましょう。

乳腺炎による痛み


乳腺炎は、授乳中のママにとても多いトラブルのひとつです。
私もくせになって、何度も経験しました。ひどいと腕の方までパンパンに腫れ、あっという間に40度近い高熱が出てしまいます。

乳腺炎の対処法は、予防につきます。
おっぱいを飲み終わった後に触ってみて、しこりや飲み残しがあるようであれば軽くしぼります。

いつも残ってしまう場所がわかっているときは、その部分をマッサージしながら飲ませる等工夫してみましょう。

また、助産院などでおっぱいマッサージを行っている助産師さんもいます。
定期的に通って古いおっぱいをしぼり、しこりをほぐして乳腺炎を予防しましょう。

ホルモンバランスによる気持ちのつらさ


授乳中、多くのママはオキシトシンという幸せホルモンが分泌されます。
赤ちゃんとの強いきずなを感じ「ああ可愛い!私の宝物」という気持ちになります。

逆に母乳を出すためのホルモンのひとつ「プロラクチン」の影響が強くて、イライラしたり落ち込んだりすることもあります。

母性のもとともいわれるホルモンなのですが、この時期はママの女性ホルモンバランスは大きく崩れてしまいがちなので気持ちも揺れやすいのです。

周囲の人――パパや家族に言いづらければ子育て支援センターや助産師さん・保健師さんなどに話を聞いてもらうなどして、孤独にならないようにしましょう。

実は私もこのホルモンに振り回され、なんの知識もなかったので放置して産後うつになってしまいました。

ホルモンの仕業と分かれば、少しは気分が楽になりますよ。

まとめ


赤ちゃんに授乳をすることは、ママにとって大仕事ですね。
授乳中はお酒やカフェインなど食生活にも気を遣う必要がありますし、お薬も制限されます。

その上最初のうちは夜中も構わず授乳タイムがやってきますし、夜中の授乳がなくなったと思えば夜泣きやかみつきで悩むことも少なくありません。

少しでも痛みを軽減する方法がわかれば、授乳タイムのつらさが少し楽になるかもしれません。
赤ちゃんを「可愛い」と思える余裕が出てくれば、育児はぐんと楽になります。

また、どうしてもおっぱいが痛くてつらいという時は、哺乳瓶やミルクに頼っても大丈夫です。
ミルクには母乳に足りないビタミンDなどを補ってくれるというメリットもありますよ。

大切なのはひとりで抱え込まないことです。
経験者の先輩ママや産婦人科・助産師さんや保健師さん・子育て支援センターなど、周囲を頼って上手に息抜きをしましょうね。

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