潮干狩りでたくさん取った貝は、鮮度を保ったまま持ち帰りたいものですよね。
食べるのを楽しみにして持ち帰ったあさりが家に到着すると傷んでいた…なんてことになったらショックも大きいです。
どのように持ち帰るのがベストなのか、持ち帰り方法について悩む方も多のではないでしょうか。
そこで今回は、潮干狩りで取った貝を、長時間がかかっても元気で新鮮な状態で持ち帰る方法をご紹介していきます。
潮干狩りの貝の持ち帰り方!車での移動で気を付けることなど
潮干狩りでたくさん採ったアサリは持ち帰っておいしく食べたいものですよね。
ここでは砂抜きをしながら持ち帰る方法をご紹介します。
潮干狩りでとった貝を新鮮なまま持ち帰る方法は?
まず持ち帰るにはクーラーボックスを使用するのがおすすめです。
その中に保冷剤や氷、新聞紙を準備しておきましょう。
まずクーラーボックスの底に保冷剤を入れて、保冷材の上に、すのこまたは上げ底になるようなザルや金網などを敷きます。
その上に取ったあさりを並べて、あさり同士が重ならないように並べましょう。
また、このとき直接貝に保冷剤が触れないように注意してください。
そして潮干狩りをした場所の海水をあさりが浸かる程度まで入れます。
車で多少揺れたりすることがありますが、海水が溢れてこぼれないようにクーラーボックスの蓋はしっかりと閉じておきましょう。
この方法だと、車で帰宅中に砂抜きをすることができます。
なので、家に帰るとすぐにあさりを楽しむことができますよ。
ただし、この方法は長くても2時間程度で到着できる距離に限ります。
なぜなら、海水に入れた状態のままアサリを持ち帰ると痛んでしまう可能性があるからです。
あさりが元気なまま持ち帰るためのベストな水温は20℃くらいと言われています。
水温が下がりすぎるのも活動が弱くなり砂抜きができませんが、逆に水温が上がりすぎてしまうとあさりが死んでしまいます。
またあさりは海水があると呼吸ができずに酸欠になってしまい、負担がかかってしまいます。
そのため砂抜きをしながらのこちらの方法で持ち帰る場合は、帰宅までに2時間以上はかからない場合にのみにしましょう。
また、長時間の車の揺れにはあさりの体力の消耗が激しくなってしまいます。
高速道路など比較的揺れの少ない道路を通る場合には、クーラーボックスに入れて海水につけて砂抜きをしながら持ち帰るこちらの方法が可能になります。
潮干狩りでとった貝の持ち帰り方のポイント
- あさりは15℃以下を保って持ち帰る
- 家に帰る前に死んでいるあさりは取り除いておく
- 外の気温に応じて保冷剤が必要になることもある
- 保冷剤を使う場合は直接アサリに当たらないように注意する
- 長時間車で持ち帰る場合は車の揺れでアサリの体力が消耗して弱ってしまうため揺れには注意する必要がある
このようなことに気を付けて、持ち帰ってくださいね。
また、家に持ち帰る際の移動方法が電車の場合はクーラーボックスが持ち運びに便利です。
次で、クーラーボックスで持ち帰る際の方法をご紹介していきます。
潮干狩りの持ち帰り方~クーラーボックスで持ち帰る方法は?
上ではアサリを持ち帰る際に気をつけるべきポイントをご紹介しました。
それに気をつけながらクーラーボックスで持って帰る方法を紹介していきます。
まずクーラーボックスにアサリが浸かるぐらいの海水を入れて、海水で濡らした新聞紙を上からかけて乾燥防止をしておきましょう。
外の気温が高い場合は、上にかける新聞紙を厚めにしてその上に保冷剤を置いて温度が上がりすぎないように調節しておきましょう。
上でもお話ししましたが、保冷剤が直接当たらないようにする理由は、直接あさりに保冷剤が当たると仮死状態になったり場合によってはあさりが死んでしまうためです。
保冷剤がない場合はコンビニなどで氷を購入するといいですよ。
こちらも貝に直接当たらないように気をつけてくださいね。
また移動方法に電車などの公共機関を使う方もいると思います。
持ち運びのことを考えるとクーラーボックスで持ち帰るのが一番です。
ただ海水を入れすぎると重たくなってしまいますよね。
車移動と違って手で持ち歩かなければいけないので大変です。
なので海水はあまり入れすぎないようにしましょう。
海水に浸した新聞紙で包んで、クーラーボックスに保管して持ち帰るのもいいですよ。
移動方法がどんなものでも、砂抜きをしながら持ち帰る際には、クーラーボックスの底にすのこなどを敷いて上げ底にしておきましょう。
そうすると、貝が吐いた砂をまた吸い込んでしまうということを防いでくれますよ。
潮干狩りの貝の持ち帰り方~帰宅までに長時間(2時間以上)かかってしまう場合は?
潮干狩りをしてから短時間の間で持ち帰れるのが一番ベストです。
しかし、旅行がてらで潮干狩りを体験したという方や、潮干狩りだけではなく他の場所にも立ち寄ったりするなど帰宅までに長時間かかることがありますよね。
このように長時間かかってしまう場合は、上でもご紹介したように海水につけて持ち帰るのはNGです。
海水につけない方法で持ち帰るようにします。
クーラーボックス内を10℃くらいに保てるのであれば持ち帰りに長時間かかっても大丈夫になります。
潮干狩り場に水道があれば、水で貝をしっかり洗い、そのままクーラーボックスに入れて持ち帰りましょう。
貝を海水につけて持ち帰らなくても大丈夫なの?
あさりは海水につけるというイメージがありますが、長時間海水につけなくても大丈夫なのでしょうか?
あさりは海の中ではエラ呼吸をしていますが、潮干狩りを吸うときには潮が引いていて海水がなくなっていますよね。
それでもあさりが元気に生きているのは、海水がない時には呼吸をせず体の中に蓄えているグリコーゲンという物質で生き延びているのです。
そのためあさりは呼吸をしなくても平気なのです。
元々このような生態を持つため、海水につけていなくても2日間は生きていることができます。
ですから帰宅までに長時間かかってしまう場合も、海水につけずに持って帰る方が美味しく味わうことができるんですよ。
ただ持ち帰りに長時間かかる場合は、温度管理に気を付けましょう。
クーラーボックスなどを使い、出来るかぎりあさりが生息していた環境と同じ温度で持ち帰るようにしましょう。
また、暑い時期にあさりを新鮮なまま持って帰るのはクーラーボックスが一番理想的です。
しかし、移動手段によっては少し重たくなってしまったり、クーラーボックスを持っての移動が大変だったりしますよね。
あさりの持ち帰り方法は様々ありますが、自分にあった方法を見つけてくださいね。
まとめ
潮干狩りで楽しみながら自分たちで収穫したあさりは、是非持ち帰って新鮮なまま美味しく食べたいものですよね。
あさりは海水につけるというイメージがありますが、長時間海水につけていると酸素不足になり死んでしまったり、水温が上がって傷んでしまったりする可能性があります。
砂抜きをしながら持ち帰る場合は、長くても2時間程度までの場合にのみにしましょう。移動に長時間かかる場合は海水を入れずに持ち帰るようにしましょう。
潮干狩りに行くまでのことだけではなく、帰りの持ち帰り方法もあらかじめ計画しておくと、収穫した貝を食べるまでの楽しみが増すのではないでしょうか。
ぜひ参考にして、新鮮な状態で持ち帰ってくださいね。