季節の変わり目になると、衣替えをし始める家庭も多いでしょう。
そんな時に知っておきたいのが、ニット類のしまいかたです。
久しぶりに着ようと思ったら、虫食いで穴があいていたなんて事がよくあります。
この虫食いはどうやって防止すれば良いのでしょうか?
いくつか方法があるので、衣替えをしようと考えている方は参考にしてみてくださいね。
ニット類に穴が開くのはなぜ?虫食いの原因とは
虫食いの原因となる害虫が衣類を食べるのは、幼虫のときだけというのをご存じでしたか?
しかも、その時期は決まっており、冬から春にかけての間となっています。
つまり、卵を産みおとすのはそれより前という事ですね。
この卵が付着したままニットをしまうことで、卵からかえった幼虫が衣類を食べるせいで穴が開いてしまうのです。
衣替えに最適なのは、暖かくなってからゴールデンウィークに入るくらいです。
この時期であれば、卵が付着する心配もありませんし、たとえついていてもさなぎの状態なので虫食いになることはないでしょう。
この害虫は、1㎜の隙間でも入り込んでくるやっかいな生物なので、衣類用圧縮袋を使って収納する時はしっかりと空気を抜いて時間が空いても開かないようにしまう事が重要です。
ニットの虫食い防止にはしまい洗いが大事!
虫食いを防止するためには、しまう時にひと工夫してみましょう。
何度も着た衣類も、そうでない衣類もしっかりと汚れを落とさないと虫食いの被害が広がりやすくなります。
また、天気の良い日を選んでしっかり干すという事も大事です。
そして、衣替えの時期でなくとも虫食いの原因となる衣類害虫(カツオブシムシやイガなど)は、湿気があり食べ物である繊維が豊富なタンスやクローゼットに潜みやすいです。
時おりタンスを開けっぱなしにするだけでも良いので、なるべく害虫が過ごしづらい状態にしましょう。
この害虫は、ホコリなども大好物なので、定期的にタンスの中身を出して掃除する事で、更なる防止になりますよ。
ニットのしまい方に気を付けてみよう
衣替えの時に重ねて衣類をしまっていませんか?
実はこれあまり良くないのです。
何故かというと、害虫は暗いところを好むため上の衣類に付着していると、その下の衣類へとどんどん移動してしまうからです。
ニットに限らず衣類を長期に保管する場合は、立てて収納するようにしてください。
その時、防虫剤は衣類の上に置くようにしましょう。
防虫剤の成分は空気より重いため、下に入れてしまうと全体にいきわたらないのです。
もう一つ防虫剤を使う時の注意点として知っておきたいのが、同じ種類を使うという点です。
防虫剤はピレスロイド系と樟脳が代表的ですが、この二つは混ぜることが出来ないので気を付けてくださいね。
湿気の多い場所で保管する場合は、防カビ効果のある防虫剤を使うと良いですよ。
ニットの虫食いを防止してお洒落を楽しもう
お気に入りのセーターや帽子など、ニット類は安定して人気があるため、長く着続けられるのが嬉しいですよね。
その為にも、虫食いの被害がないよう防止対策をしっかりとって収納しましょう。
虫食いを防止するには、
①しまい洗い
②しまい方
③防虫剤の置き方
この3点に注意すれば、ほとんどが防げるものです。
あとはクローゼットやタンスの中をぎゅうぎゅうにしすぎない事がポイントです。
せっかくの防虫剤の効果が行きわたらなくなってしまうからです。
衣替えの時期なども気にしながらちょっとずつ進めていくと、忙しいなかでも余裕を持って進められますよ。
干したり、洗ったり、アイロンをかけたりと、一つ一つは楽でも重なるとけっこうしんどくなってしまいますからね。
衣替えは計画的に進めることをおすすめします。