年賀状を出したあとに、身内の誰かが亡くなったとしたら?
喪中ということになって、夏のあいさつは出さないものなのでしょうか。
それとも出しても良いのでしょうか。
年賀状の時期だと、何となく喪中にどうすれば良いのか、わかります。
印刷のお店でも、喪中の場合の案内があるのが普通です。
残暑見舞いのときは、何か決まりがあるのでしょうか。
そして、もし出すとしたら、どんな内容にすれば良いのでしょうか。
喪中で残暑見舞いを出すのに、決まりはあるの?
厳密に、こうしなくてはダメという決まりはありません。
ただ、喪中の残暑見舞いは、49日まではダメと言われることも多いです。
出したい相手が、そういう習慣を大切にする人なら、相手に会わせましょう。
それ以外は、毎年、夏のあいさつを出しているのなら別です。
出してもかまわないと思いますよ。
むしろ、届かないと相手が心配することもあります。
年賀状では、喪中の範囲がだいたい思い浮かびますよね。
自分の妻または夫、子ども、父母、祖父母まで喪中に入るとされています。
ただ最近は、少し変わってきています。
祖父母が亡くなったとしても、喪中のはがきを出さないこともあるんです。
実際に、こんなことがありました。
人から年賀状が普通に届き、その年の夏ごろに友人と会いました。
そのとき初めて友人のおばあ様が亡くなったことを知ったのです。
でも特に、不作法とは思いませんでした。
時代とともに、少しずつ変わっていくのかもしれませんね。
ただ、誰でもそうだとは限りませんから、頭には入れておきましょう。
さて、残暑見舞いの場合はどうでしょう。
年賀状の喪中と違いはあるのでしょうか。
年賀状と残暑見舞いの違いを見てみれば、わかってきます。
年賀状は、1年の始めに、晴れ晴れしい、にぎやかな、楽しいあいさつです。
こういうものは、喪中のときには、似合いませんよね。
喪中は、一定期間、悲しみを表すものです。
対して、残暑見舞いは、暑さの折りに相手の健康を気づかうものです。
年賀状ほど、にぎやかな感じはしませんよね。
ですから、残暑見舞いは出してもかまわないと私は思います。
残暑見舞いを喪中で出すときの文例は?
喪中に残暑見舞いを出すときの内容はどのようにすれば良いのでしょう。
喪中は、悲しみを表すものでしたね。
悲しみを表したあと、相手の健康を気づかうようにつなげていきます。
残暑見舞いを出す相手が、喪中のことを知っているとき
残暑お見舞い申し上げます。
○○様は、いかがお過ごしでしょうか。
亡き母とのお別れに来ていただき、お礼申し上げます。
しばらくは、茫然としておりましたが、
何とか、前向きになろうと家族で励まし合っています。
暑さ、未だ厳しい折り、
お体大切になさいますようお祈り申し上げます。
このように、難しい言葉を使わなくても、書けますね。
気持ちが伝われば良いのです。
残暑見舞いを出す相手が、喪中のことを知らないとき
残暑お見舞い申し上げます。
○○様は、いかがお過ごしでしょうか。
この5月、祖父が他界いたしました。
小さなころ、あなたと一緒に
亡祖父に連れられて川釣りに行ったこともありましたね。
しばらくは、家族で寂しく過ごしておりましたが、
今はやさしかった祖父の笑顔が強く思い出されます。
暑さ厳しい折り、
健やかにお過ごしになりますようお祈り申し上げます。
このように、もし、亡くなった身内と相手との間に何か思い出があれば、書いておくこともできますね。
縁が薄ければ、亡くなったことだけ伝えれば良いですね。
ひとつだけ、気をつけなければならないのは、言葉を重ねないことです。
これだけは、さすがにマナー違反になってしまいます。
ますます、まだまだ、などは避けましょう。
どうしても、書く内容が思い浮かばない人は、テンプレートを利用すると便利です。
まとめ
残暑見舞いは、喪中に出しても良いです。
特に、毎年出している場合はもちろんのことです。
相手から残暑見舞いが送られた場合も、返事を出すのは問題ないですよ。
しきたりも大切ですが、思いが伝われば、不作法にはなりません。
安心して気持ちを伝えましょう。