皆さんは大晦日にすき焼きを食べていますか?
大晦日にすき焼きを食べるという家庭も多いようですが、私は「なぜ大晦日にすき焼きなのか」と理由について考えたことはありませんでした。
それぞれの家庭での習慣などもあるかと思いますが、多くの方が大晦日にすき焼きを食べる理由として「実家の大晦日は大抵すき焼きだったから」とか、「大晦日にすき焼きを食べる人が多いから」といった感じではないでしょうか。
そこで今回は、これまでなんとなく大晦日にすき焼きを食べていたという方に、そもそもなぜ大晦日にすき焼きを食べるようになったのかということについてご紹介していきます。
大晦日にすき焼きを食べる理由は?
すき焼きはおめでたいことを祝うために食べられる
今ではすき焼きを食べる機会というものが増えてきていますが、昔は 猪肉や鹿肉を食べることで飢えをしのいでいた人々もおり、しかしそれだけでは難しいということで牛肉を使ったすき焼きを作るようになったことが始まりです。
明治天皇が、すき焼きをまず最初に召し上がりました。
そして、すき焼きを食べることが一般に解禁されるようになったのです。
そこから手軽に作れ、安く済むという理由からスキヤキが大晦日に食べられるようになったということが大きな理由の一つです。
年末年始といえば色々な高価な食材が並びますよね。
それらに比べるとすき焼きは安く手軽に作れるということから、大晦日にすき焼きを食べるという家庭が増えました。
また、すき焼きには『祝う』という意味も持っています。
誰が決めたのかというのは定かではありませんが、現代では大晦日やお正月などといったお祝い事に食べられるのが一般的となりました。
神様を迎える準備
大晦日からお正月を迎えるにあたって、神様を迎える準備という意味もあるようです。
年末年始は『家を浄化して神様を厚くもてなす』というそもそもの意味があります。
このような理由から、年末に大掃除を終えて最後にすき焼きを食べるということは、迎える神様のおもてなしをしているということになります。
現代ですき焼きを食べる理由
現代の方は、なかなか大晦日にすき焼きを食べるようになった理由を気にして考えながら食べてはいないと思います。
「年末年始には美味しいものを食べて神様をもてなす」というイベントが行われていれば特に問題がない、という現代の人たちの考え方があるからです。
ちなみに、おせちだけでは飽きてしまうということで、 年始におせちだけではなくすき焼きを食べているという家庭も多いようですよ。
ここまで大晦日のすき焼きがどのような理由から始まったのかまとめてきましたが、私個人の意見として、年末年始にとる行動にお祝いの意味があれば、大晦日やお正月は大体のものは食べていいのではないかと思います。
またお祝いという意味が込められたものであれば、ケーキなども食べてもいいようですよ。
その地域によって習慣などもそれぞれ違うかと思いますが、あまり形にとらわれず好きなものを食べて神様をお迎えできればいいのではないでしょうか。
まとめ
年末年始には、すき焼きやおせちなど昔からの習慣などで食べている方も多いかと思いますが、なぜすき焼きなのかというのをあまり気にしたことはなかったのではないでしょうか。
大晦日にすき焼きを食べるというのは遥か昔に始まったことですが、必ず大晦日に食べなければならないという決まりがあるわけでもありません。
それぞれの家庭の習慣に合わせ、皆さんが神様を迎えるというお祝いの気持ちを込めて家族でお祝いするのであれば、形にとらわれすぎなくてもいいということです。
皆さんが、それぞれ年末年始を楽しく過ごせるようにしましょう。