お彼岸が近づくとお墓参りなどで、普段はあまり顔を合わせない親族と会う際にはマナーには気を付けたいもの。
お線香はお供え物としてもよく贈られるものなので、候補にしている方は多いと思います。
ですが香りや種類が多いため、何を基準にしたら良いのか悩む方もいるでしょう。
今回はお供え物にお線香を選ぶときのポイントやマナーなどを詳しく紹介させて頂きます。
お供え物にお線香が選ばれる理由とは?
お線香を贈るのは、古くから伝えられている日本の風習のひとつです。
「ご香典」という文字を見ても分かる通り、香り(お香)を贈ることに由来しています。
また、故人となった方には、香りが最も上等な食べ物であるという考えや、香りによって心身を清められるという考え方からも、仏様にとって最も良いご供養だとされております。
また、お供え物を贈るマナーとして持ち運びが出来て、日持ちするものを選ぶことが挙げられます。
焼き菓子や煎餅などもそうですが、お供え物はこの二つが第一条件なのでお線香はお供え物として相応しいと言えます。
分配できるのもポイントのひとつです。
お供え物の贈り方のポイント
お供え物を贈るときに気を付けたいポイントをまとめました。
・掛け紙
お供え物を持参するときは、必ず掛紙をかけて包装します。
内掛紙包装と外掛紙包装のどちらでも構いませんが、お彼岸の場合は「御供」と表記してもらいましょう。
※ただし、宗教や地域によって異なる場合がありますので予め確認しましょう
・渡し方
お供え物は直接仏壇にお供えするのではなく、必ず親族に一言「ご仏前にお供えください」というのがマナーです。
故人を偲ぶ気持ちを伝えるためにも、心遣いは大事にしましょう。
お供え物のお線香の種類や金額の相場は?
お供え物としてお線香を選ぶ場合、どんなものが適しているのでしょうか?
種類や量、気になる金額の相場などをまとめました。
・香りで選ぶ
お供え用の線香は、様々な香りが出ております。
ラベンダーや桜といったフローラルなものから、白檀や香木など仏教儀式で古くから使用される香りもあります。
最近では、お菓子や果物の香りなど変わったものも出ており、中にはお酒の香りというものまで発売されております。
故人の好みに合わせて選ぶと、心のこもった贈り物になるでしょう。
・住宅環境に応じて選ぶ
最近ではマンションなどの集合住宅が増えたため、お線香がなかなか焚けないという家庭もあります。
また、健康上の理由などにも配慮し、煙が少ないタイプのお線香を選ぶと良いでしょう。
こういった配慮もお供えをするときに気を付けたいポイントですね。
・金額はどのくらいの物を買えば良いのか?
お供え物として選ばれるお線香はだいたい2、3千円のものが多いです。
高価なものだと、桐箱や化粧箱に入ったもので1万円くらいのものあります。
菓子折りを贈るときとだいたい同じと考えておけば良いと思います。
お供えものは故人との間柄やシーンに応じたものを選ぶようにしましょう。
故人と家族への心遣いを大切に
私の家はお墓も近く、仏壇もあるのでお彼岸にはやはり多く親族が訪れます。
最近は学校や仕事の都合もあり、一気に集まるということはなくお彼岸の期間にそれぞれの家庭が足を運べる日に来るといった形に落ち着いております。
普段からお墓の管理や仏壇の手入れなどをしている身としても、お線香はとてもありがたいです。
香りが選べるものだと、焚いていても気持ちがいいので、日常的に仏壇に手を合わせるきっかけにもなります。
また、ろうそくとセットのものも日常品なので助かりましたよ。
仏事に関することなので、色々と配慮すべき点はありますが心がこもった物を選んでくださいね。