赤ちゃんのミルクを作ったり、水分補給に欠かせないのが「湯冷まし」ですよね。
その湯冷ましには正しい作り方があるのでしょうか。
また、保存方法や、外出時に湯冷ましを持ち運びしたいときの方法などが気になりますよね。
ここでは、湯冷ましの正しい作り方や保存方法、外出時の持ち運び方法などをご紹介していきます。
安心して赤ちゃんに飲ませるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも湯冷ましとは?
湯冷ましとは、一度お水を沸騰させて、人肌程度に冷ましたもののことをいいます。
沸騰することで、殺菌されて塩素も抜けるので安心して赤ちゃんに飲ませる事ができます。
また、この湯冷ましは、お風呂上がりや夏の暑い日・汗をかいたり高熱が出た時に、ミルクや母乳だけでは水分補給が足りないときなどに使います。
湯冷ましはいつから飲んでもいいの?
湯冷ましは、粉ミルクを作る時にも使うので、そのまま飲むかミルクにして飲むかの違いになるので、生後すぐから飲むことはできます。
しかし、水分補給の補助で使う場合は、生後2ヶ月ぐらいからをおすすめします。
また、必ずしも湯冷ましを飲ませないといけないわけではないので、母乳やミルクだけでも水分補給にはなります。
そして、湯冷ましをあげる場合は少量にしましょう。
例えば、お風呂上がりの水分補給をさせたいときに、ミルクだと時間的にもまだ早かったり、飲んだばっかりだったりすることがあると思います。
そんなときは湯冷ましでもいいですが、あまりたくさんあげてしまうと、お腹いっぱいになってしまい母乳やミルクが飲めない!なんてことになってしまいます。
なので、飲ませるタイミングは母乳やミルクの時間などで自己判断をし、授乳に影響しない少量をあげましょう。
赤ちゃんの湯冷ましの正しい作り方!
水道水には塩素が含まれているので抜く
昔はよく井戸水が・・と聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
よく井戸水を沸騰させて殺菌をして、体に優しい湯冷ましを作っていたそうです。
しかし現在は井戸水しかないという家庭は珍しくなってきており、だいたいが水道水だと思います。
水道水には塩素が含まれているので、取り除かなければなりません。
沸騰したらすぐ火を止めるのではなく、塩素をなくすためには10分以上沸騰させる必要があります。
以下で、赤ちゃんにとって安心安全な、正しい湯冷ましの作り方をご紹介していきます。
<湯ざまし作りの手順とポイント>
- やかんや鍋に水道水を入れ、沸騰してから10分以上沸騰させたままにしておく。
※ふたをしておくと早く沸騰すると思いますが、塩素を抜くためには、ふたを開けておきます。 - 沸騰後は、除菌済みの哺乳瓶などにうつし、人肌温度になるまで冷まします。
ここで注意なのですが、ペットボトルに入れるのは容器が溶けてしまうので避けましょう。
また、魔法瓶などに移すことはおすすめしますが、どんな容器に移しておいても余ったら、次にそのままあげるのは避けてください。
せっかく除菌されているのですが、菌が繁殖してしまうので、1回分ずつ作り、あまった分は捨てましょう!
湯冷ましは一度にどのくらいの量を作る?
赤ちゃんに湯冷ましを飲ませるタイミングとして、一番多いのがお風呂上がりではないでしょうか?
私も上でご紹介した方法で湯冷ましを準備し、子どもに飲ませていましたが、1回の作る量としてはどのくらいがいいのでしょうか?
だいたい赤ちゃんにあげる湯冷ましの適量は、10cc~30ccだそうです。
のどが渇いたであろうタイミングや口の中を潤してあげるときに飲ませるので、1回の量としては少ないですね。
上でもお話ししたように、水道水は10分以上沸騰させる必要があり、ふたをしないので蒸気になってどうしても最初の水の量より減ってしまいます。
だから、実際に飲ませる量よりも少し多めのお水で沸かしておけば、1回分の湯冷ましが十分作れるかと思います。
赤ちゃんの湯冷ましの保存方法や持ち運び方法
ガラス容器で衛生的に保存しましょう
正しい方法で湯冷ましを用意したあとは、正しい方法で保存をしたいですよね。
そこで、湯冷ましを保存するときは、ガラス容器で保存することをおすすめします。
ガラス容器に保存する場合は、耐熱性のものを使用し、熱湯のまま耐熱性のガラス容器に入れることをおすすめします。
何故かというと、お湯が冷めてから別容器にうつすと、雑菌が増える可能性があるからです。
また、鍋やヤカンで沸かした熱湯を冷めてから別容器にうつすより、熱湯の状態でガラス容器に入れるほうが、楽でもあり容器の消毒にもなります。
そして、ガラス容器に入れて粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
特に夏場は気を付けてくださいね。
・その他の保存方法
鍋やヤカンで湯冷ましを作ったら、その中にそのまま置いておいてもいいです。
ただし、夏場は避けましょう。
また、普段使っていない哺乳瓶や魔法瓶など、消毒してその中にうつして保存してもいいですね。
外出時の湯冷ましの持ち運び方法
きれいに消毒した水筒に湯冷ましを入れましょう。
今では、耐熱性のプラスチックの水筒などもたくさん売られています。
たいてい、上限温度が100℃のものが売られていると思いますが、上限温度は再度しっかり確認しましょう。
使えるようなら、上でご紹介した湯冷ましの保存方法と同じように、直接沸かしたお湯を入れて、持ち運びしてもいいでしょう。
外出時に便利なアイテム
夏場など、自宅で作って湯冷ましを持参するのが心配なときや、旅行などで湯冷ましが沢山必要なときなどは、ミルク用ペットボトルの水をおすすめします。
これは、ベビー用品などが売られている専門店や、薬局などのベビー用品のコーナーなどに売られているものです。
500mlのペットボトルで売られており、一度ふたを空けるまでは空気も入らないようになっており、長期保存ができます。
長時間の外出などには準備した湯冷ましと一緒に、こちらも持っていると慌てなくて済み、便利です。
赤ちゃんに湯冷ましはいつまで飲ませるの?
湯冷ましはいつまで!といった決まりはありません。
元々は水ですから、いつから飲んでいつまでという決まりはないのですが、だんだん成長してくると、ミルク以外の飲み物でお茶やジュースなどの味を知ると、何の味もしない湯冷ましは飲まなくなることもあります。
湯冷ましは余計な物を含んでおらず、食事をする様になっても味に影響を与えないので、食事の時の飲み物として習慣づけるのもいいでしょう。
湯冷ましは必ずしも必要ではない
赤ちゃんや小さい子供は水分補給も大事で、まだ「のどが渇いた!」と言えないときには、親がしっかり水分補給をさせてあげなければなりません。
しかし、湯冷ましを飲まないと水分不足になるという訳ではなく、母乳やミルクでも十分水分補給は出来ています。
まだミルクなどでしか栄養をとれない小さな赤ちゃんには、湯冷ましをあげないと!と思わず、ミルクや母乳の飲み具合などで判断し、授乳に響かない程度で十分です。
基本的にはメインの授乳で水分補給をしましょう!
まとめ
赤ちゃんのミルクに必要な湯冷ましの正しい作り方や保存方法、持ち運び方法を紹介しました。
ただ沸騰させて冷ませばできあがりではないので、ぜひ正しい作り方を実践し、安全なものを赤ちゃんに飲ませてあげましょう!
湯冷ましを作るのが大変だというときや外出時には、赤ちゃん用の市販のペットボトルの水が便利なので、合わせて使ってみてくださいね。